働く女性の“声なき声”に耳を傾けて
「生理痛がつらくても、言い出せない」「更年期の体調変化で集中できない」──
そんな悩みを抱える女性社員の声が、株式会社リヴハートのフェムテック導入のきっかけでした。
人事担当の山口彩さんはこう話します。
「きっかけは、ある社員が“毎月の体調不良で評価が下がるのが怖い”と相談してくれたことでした。
それまで“我慢して働く”ことが当たり前になっていたけれど、本当はサポートの仕組みが必要だったんです。」
リヴハートは従業員の約6割が女性。
多様なライフステージを経ても安心して働ける環境づくりを進める中で、フェムテックを福利厚生に取り入れる決断をしました。
フェムテックを“特別な制度”ではなく“日常の一部”に
同社が導入したのは、生理・更年期・妊活サポートに対応するアプリの無料利用制度や、
婦人科オンライン相談、休暇取得ガイドラインの整備など。
「女性社員だけの制度」ではなく、「全社員が理解し合う文化づくり」を重視しています。
総務部の木下真司さんは語ります。
「最初は“女性だけの制度”と思う社員もいましたが、説明会で“パートナーや家族を支えるためにも知ってほしい”と伝えました。
いまでは男性社員から“妻にもこのアプリを勧めたい”という声も上がっています。」
また、社内チャットには匿名で体調相談ができるチャンネルを設置。
「聞きづらい話題」を安心して話せる空気が、少しずつ広がっています。
“支援”から“共感”へ──企業文化のアップデート
導入から半年。
欠勤率はわずかに減少し、従業員満足度も上昇。
数字以上に大きかったのは、「職場にやさしさが増えた」という声でした。
「フェムテックを導入して終わりではなく、“お互いを理解するきっかけ”になったのが一番の成果です。」
と山口さん。
リヴハートでは今後、男性育休や更年期支援セミナーなど、
“性別に関係なく自分をケアできる職場文化”を目指す取り組みも進行中です。
💡編集後記
フェムテックを“特別な取り組み”ではなく、
“人が人らしく働くための基本インフラ”として捉える──。
リヴハートの挑戦は、社会全体に「やさしさの新しい定義」を問いかけているように感じました。
